Tokyo Wellness Life

健康的にゆるやかに歳を重ねる方法の追求と実践の日々

「どうにもできないものは放っておく」人生をラクにするための哲学

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『奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 この生きづらい世の中で「よく生きる」ために』

 

ストレスでチョコとか食べるのをやめたい、お菓子に頼らずに心の安寧を保ちたい、と思って読んでみましたが、「これぞ!」という格言だらけで大量の付箋が貼られることになりました。

 

 

エピクテトスはローマ時代のストア派を代表する哲学者。

このストア派の欲望に対する基本戦略は、「自分がコントロールできるものだけを欲望の対象に限定し、自分がコントロールできないものに囚われてはいけない」というもので、「ストイック」という言葉の由来になっています。

 

一見堅そうな本に思えますが、マンガとその解説で構成されているので読みやすいです。

上に書いた欲望に対する基本戦略も、「どうにもできないものは放っておく」の一言で片付けられているほどのわかりやすさ。

 

他にも、

 

  • 他人に何かを望むのは、馬鹿のすること
  • 事前の心構えで、人生の「不快」は大きく減る
  • 「傷つけられた」と君が考える時、まさにその時点で、君は実際に傷つけられたことになるのだ
  • 他人と同じことをしないでいながら同じものを要求することはできない
  • 他人をも自分をも非難しないのが教養のできた者のすること
  • 年収や財産を自慢するなんて、勘違いも甚だしい

 

など、これを読んだだけでも、ある程度は内容が想像できるのではないかと思います。

 

付箋をつけたページは山ほどあるのですが、一番インパクトが強かったのはこれ。

 

愛着を寄せるものがあれば、これらが「そもそもどのような性質のものか」をあえて口に出して言うように記憶しておくがよい。(中略)

君自身の妻子と接吻するならば、「私は人間と接吻している」と言ってみなさい。そうすれば妻子が亡くなった時でも、君は取り乱すことがないだろうから。

(P105から引用)

 

その発想はなかった!

でも、この考え方をしていたら、人に限らず何かを失ったときのダメージは少なくなりそう。ちょっと納得。

 

この本、ストレスを感じたときに読み返したらクールダウンできそうですね。

お菓子の代わりに使ってみたいと思います。

 

奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業 この生きづらい世の中で「よく生きる」ために [ 荻野 弘之 ]