『ソマティクス 痛みや不調を取り除き、しなやかな動きを取り戻す方法』
歳を取ると現れる、姿勢の歪みや可動域の制限のような老化現象。これらは避けることも改善することも可能、というのを立ち読みして、気になったあまり衝動買いした本。
私たちは日々のストレスやトラウマに絶え間なく反応していて、それにより筋肉の収縮が習慣化することで、どうすれば自由に動かせるのか思い出せなくなる。その結果、コリや痛みや可動域の制限が現れるのだそう。
ずっとデスクワークを続けているせいで腰の痛みが慢性化している、とか、怪我をした足をかばっていたらいつのまにか傾いた姿勢が定着してしまった、みたいなことですね。
動かし方を思い出せなくなることを老化と勘違いしているだけなので、予防したり改善したりすることができる、という内容が書かれています。
ピラティスを始めたときに痛感したのが、この「動かし方がわからない」というやつで、インストラクターの先生の言った通りの姿勢をしたり、体を動かしているつもりなんですが、ちゃんとできているのかわからないんですよ。
実際、できていなくて修正されたりもするので、いかに自分の体を使えていないのかがよくわかります。
なので、
老化を象徴する身体的問題の多くは、むしろ使わないことで起こる機能的な問題です。
(P91から引用)
これは本当にそうとしか思えず。
「自分の不調も使い方を忘れてしまったのが原因かも」と思いあたる節がある人は、この本のエクササイズをやってみると体が変わってくるかもしれません。
使わないと衰えるという原則は、筋肉の柔軟性の維持だけでなく、柔軟なライフスタイルの維持や、高い知的能力の維持にも当てはまる
(P158から引用)
これも本当にその通りですよね。 意識しないと、「今のままでいいや、毎日同じことの繰り返しでもいいや」みたいな気持ちになりがち。昔はそんなのつまらないって思っていたのに、アラフィフって怖い!
しょっちゅう、「現状維持でいいよね」と守りに入った自分と、「小さくまとまりやがって!」と反骨精神溢れる自分がせめぎあっているので、後者に圧勝してもらえるように、「使わないと衰える」って呪文をスマホの待ち受けにでもしようかな。
ソマティクス 痛みや不調を取り除き、しなやかな動きを取り戻す方法 [ トーマス・ハンナ ]
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