『闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由』
「すごく順風満帆そうに見えてるこの方達も、こんなこと考えてたんだ、こんな不安があるんだ。私だけじゃなかった。」 と、めちゃくちゃ勇気をもらえます、この本。
よく知られている13人の女性たちが歩んだ道について聞いた、インタビューエッセイ。
齋藤薫/柴田理恵/君島十和子/大草直子/吉田羊/野木亜紀子/浜内千波/辻希美/田中みな実/山瀬まみ/神崎恵/北斗晶/一条ゆかり
と、豪華すぎる面々です。
そして、この本のタイトル。どうしたらこんなの思いつくの!?天才!!
神崎恵さんの、
先輩方は、美容業界にはおばさんの時期がないと言っていて。若者から、評価の対象が突然おばあちゃんになる。老いていくことが許せないんですよね、きっと。これからはいい意味で 老いを出していかなきゃいけないでしょう。そこを隠してきたじゃないですか、私たち。もっと出す努力と工夫をしていかないといけないんだろうと思います。
これは私も本当にその通りだなと思っているので、神崎さんには是非お願いしたいところです。
中堅おばさんを名乗っていいくらいの年齢の私としては、おばさんと美容のいい距離感というのがとても難しいんですよ。
「将来は可愛いおばあちゃんになりたい」っていうのをよく聞きますが、別に可愛いおばあちゃんになりたいと思っていない私でさえ、「いやその前に20〜30年ぐらいおばさんの時期が続くぞ。結構長いけど、この期間どうするの?」と疑問を感じているので。
美しさ=若さ、みたいなところがあるじゃないですか? でも、若さや可愛さにしがみつこうとすると、その分おばさんが際立ってなんだか気持ち悪い存在になるし、じゃあ美魔女を目指すかと言われると、必死な感じが出てしまうとそれはそれで…という気持ちになるし、そもそもそういうキャラじゃない場合、そこは目指せないし。
いまだに解決策は浮かばないので、最近はいっそのこと美から降りて、
「毎日めちゃくちゃ自由に生きてるおばさん」
「毎日ストイックに運動してるおばさん」
「毎日カフェで読書してるおばさん」
みたいな、何かを極める系を目指すしかないかなー、などと思っています。
仕事、趣味、特技、あるいは「ものすごく○○な性格」とか、何かに特化している人って、年齢とか美がどうこうとかって気にならないと思うから。
闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由 [ ジェーン・スー ]
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