『老人の取扱説明書』
- 都合の悪いことは聞こえないふりをする
- 突然「うるさい!」と怒鳴る。でも、本人たちは大声で話す
- 「あれ」「これ」「それ」が異様に多くて、説明がわかりにくい
- 自分の家の中など、「えっ、そこで!?」と思うような場所でよく転ぶ
- そんなに出るの?と不思議に思うくらいトイレが異常に近い
などのお年寄りの困った行動。
どうしてこんな行動をとるのか、医学的背景に沿ってわかりやすく教えてくれるのがこの本。
姑が嫁の話だけ聞かないのは、本当に話が聞こえていない人が多いのだそう。歳をとって難聴になると、高い音、特に若い女性の声が聞きにくくなるそうです。
なので、会話をする時は、低い声で・ゆっくり・正面から話すといいのだそう。
約束したのに「そんなこと言ったっけ?」と忘れているのも、物忘れではなく、もともと聞こえていなかったから、ということもあるのだとか。
聞こえなかったからといって会話の流れを止めたくない、と聞こえているふりをする。これ、お年寄りじゃなくてもやりがちですよね。
マスクをした店員さんにパネル越しに話しかけられて、なんて言われたのかよく聞こえなかったけど、とりあえず「はい」って答えちゃうこととかありますし…
原因と対策だけではなく、自分がこうならないためにはどうすればいいか、自分がこうなったらどうしたらいいかも書かれているので、「だんだん体の機能が落ちてきたなー」と思うお年頃の人は今のうちから読んでおくといいと思います。
また、身内に高齢の方がいるとか、高齢の方と接する機会がある人にもすごくおすすめです。
それじゃあしょうがないなと思えたり、自分の対応を変えることでイライラすることが減るかもしれませんよ。
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