Tokyo Wellness Life

健康的にゆるやかに歳を重ねる方法の追求と実践の日々

私の賃金、どうすれば上がるんですか?

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『どうすれば日本人の賃金は上がるのか』

 

ほんと、どうすれば上がるんですか?私の賃金。

 

 

賃金や給与を考える場合には、付加価値=「稼ぐ力」が最も重要な指標だ。

 

日本の賃金が20年間上がらない基本的な原因は、労働組合の力が弱まったことではなく、企業の稼ぐ力が停滞していることなのである。

 

ということで、

 

  • 稼ぐ力が高い国や企業の例
  • 賃金格差が生じる理由
  • 物価が上がっても賃金が上がらない理由
  • 日本人の賃金を上げるためにはどうしたらいいか

 

などが書かれています。

 

社員もパートも賃金は下がっていないのに、なぜ平均賃金が下がるのか?

→労働時間が短くて時間給も低いパート就業者が増えているから

 

日本人の6割近くは働いていない

 

こんな風に「へーっ」と 思えるようなことや、

 

年功序列の報酬体系があるから、デジタル化が遅れる

 

ジョブ型が本当に必要なのは「経営」

 

政府の役割は補助ではなく「変化を阻害する条件の撤廃」

 

のような「もっと言ってやって!」と言いたくなることなど、興味深い内容でした。

 

ちなみにこの本、2022年に発売されたものですが、物価が上がっても賃金が上がらない理由のひとつに「労働需給が逼迫しているとは考えられないから」と書いてありました。

が、2年後の今は、業種や職種にもよりますが、ちょっとずつ賃金は上がってきてますよね。

あとは、若さに対してつけられる価格(賃金)も変わってきたなぁと感じます。若さに価値がなかった氷河期世代としては、今の若者の価値の高さがちょっとうらやましいです。

 

また、円安についても触れているのですが、当時より今の方がとんでもないことになっているので、こういう風に変化するとこんな感じになるんだなと、本の内容と実際の変化を照らしあわせながら読むのも面白いかもしれません。

 

どうすれば日本人の賃金は上がるのか (日経プレミアシリーズ) [ 野口悠紀雄 ]