『3つの世界ーーキャピタリズム・ヴァーチャリズム・シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略』
これから世界がどうなるのか、私たちの生き方がどうなっていくのかって、気になるところですよね。
それがこの本に書いてあってすっごく面白かったのですが、ここで私が説明してもちゃんと伝わらないと思うので、ぜひ読んでみてほしい本。
世界は単一のあり方から急速に、複雑に分化している。その最も大きな変化が、本書で扱う3つの世界への分化である。
具体的には、お金によって突き動かされる「キャピタリズム」(資本主義社会)、世界中を覆うネットワーク上をデータが駆け巡って構築された「ヴァーチャリズム」(仮想現実社会)、土地に根ざして自然のリズムで人々が協力して生活する「シェアリズム」(共和主義社会)である。
本のタイトルの通り、この3つの世界でどうやって生きていけばいいのかが書かれています。
序章 2040年までを生き抜くための処方箋
第1章 《キャピタリズム》お金によって突き動かされる世界
第2章 《ヴァーチャリズム》ネットワーク上に出現する新しい秩序と制度を持つ世界
第3章 《シェアリズム》自然のリズムで人々が協力し、土地に根ざして生きる世界
終章 3つの世界の先に、意識の次元を見つめる
目指すのは「ヴァーチャリズム」と「シェアリズム」
今後は仕事も生活も地続きにあることが大事になる。そのため、仕事の定義を金銭獲得労働ではなく、自分の価値観と才能に基づいた貢献作業に変えなければならない。
豊かさの本性は「時間の密度」にある
考えるべきは、自分自身の本性と本質に基づいた生き方の勇気ある選択であり、自分が参画すべきコミュニティは何かということである。
「これ」と思う部分に読みながらマーカーを引いていったら、マーカーだらけになりました。
マーカーを引いた部分を一部抜粋したのが上の引用なのですが、これだけじゃよくわからないですよね。
私と同じ世代の人が1番わかりやすいのは、↓じゃないかと思います。
45〜55歳で大事なのは、生前贈与を含めて、いかに親に頼るかである。
年代別の金融資産で見ると、この世代は親の3分の1も持っていない。
まさにこの世代ですが、ほんとにその通りすぎて泣けますね…
目先のことや表面的なことというよりも、もっと上から、別の時間軸とか別の次元から見て書かれている感じの本で、
一番大切なことは、ここ数年、急ピッチで変化を遂げた世界と日本の情勢を俯瞰的に捉えてあと20年、つまり2040年までの自分の生き方のコンセプトとスタイルを確立する(言語化する)機会に充てることだ。
とあるように、読後はこれから3つの世界で自分はどう生きていこうかと考えさせられます。
また、終章の次元に関する話も面白かったのですが、「私も6次元を目指したい!」とか言っても何のことやらという感じだと思うので、ぜひ読んでみてください。
3つの世界 キャピタリズム・ヴァーチャリズム・シェアリズムで賢く生き抜くための生存戦略 [ 山口揚平 ]
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