『自分にあるものだけを見る』
顔立ちでもなく、若さでもない。はっとするような健やかで自然体の美しさを生むのは、どんな内面なのか。いきなり結論をお伝えするようですが、それはひとことで言うならば、「マチュアであるかどうか」だということに思い至りました。
「人間の成熟」や 「大人になっていること」を意味する「マチュア」。
この本では、マチュアな人やマチュアな生き方について語られています。
「自然体でありながら清潔に歳を重ねる美しさ」のためのキーワードーーそれが「マチュア」のような気がします。
自然体でありながら清潔に歳を重ねる、というこのフレーズ、大好き。 まさに目指したいところはそれ!という感じですよね。
自分の価値を認めて、自分にもっと興味を持つといいのではないでしょうか。自分に足りないことは数えず、自分にあるものだけを見て、 それをちゃんと認めて評価する。
美しさというのは、まず自分に対しての自分の見方がぶれていないということ。自分が思うこと、感じることに、自信を持っているということから生まれます。自分がいいと思っていれば、それが自分だけの美しさになります。
老いていく「未来」を心配するのでも、若かった「過去」に執着するのでもなく、「今」に目を向け続けること。
「保つ」という言葉は控えめですが、肌にとってはとても価値あることです。一気に若返ろうと思わず、これからの人生でいちばん若い「今日」を保つのです。
「◯歳なのに若くてキレイ」と言われている人たちの美容本も好きなのですが、いずれなくなる若さを売りにしている部分は参考にできないので、最終的に手元に残るのは、こういう成熟した美しい大人を目指すための本なんですよね。
これから歳を重ねて行く中で、失ったものを数えそうになったときにまた読みたいと思います。
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