『孤独こそ最高の老後』
孤独は社会問題、と言われたりしますが、40代で1人で生きている私としては、「身軽だし気楽だし、ひとりって快適!」としか思えないので、あんまり実感が湧きません。
そんな私がタイトルに惹かれて読んだのがこの本。
年とともに、しがらみが少ないほうが精神的にラクに生きられる
そう!しがらみが少ないのがいいんですよ!
誰かと一緒に住んでいると、自分の行動にいちいち口出しされるけど、ひとりだったら何をしても何も言われない、っていう自由もありますし。
老後の生き方の基本は孤独だということに気づくと、付き合わなくてはならない人が極端に少なくなる
薄い関係の友達ならいつでもできる。軽い付き合いの人が何人かいればそれでよし、と思うことが、孤独を謳歌するコツだ
老後が近づいてくると、わたしもそうだが、ふと誰かを求めがちになるが、弱い心に蓋をして人間に求めず、求めるなら猫と暮らすことを私はお勧めしたい
延命治療をどうするのかを決めておくことも必須
ひとり女性の老後を応援するNPO法人の代表理事で、孤独なシニアを1000人以上見てきた著者が書いているだけあって、説得力があります。
「これはやっておきたい!」と思ったのが、終活のためのエンディングファイルを作ること。
一般的に言われているエンディングノートだと使い勝手が悪いので、いつでも内容を交換できるファイルの方がいいそうです。
たしかにいちいち記入するよりも、資料を差し替えるだけのほうが管理がラクなのは間違いないですしね。
既婚者は独身者に対して「ひとりは寂しい」と思うようだが、わたしの経験から言うと、寂しく感じるのは40歳まで。(中略)40歳に突入し出産を諦めることにより初めて、ひとりの人生と向き合うようになる。諦めたことから、ひとりの素晴らしさに目が向き始め、寂しさは清々しさに変わる。
このままずっとひとりだったらどうしよう、と不安に思っている人にオススメしたい本です。
「最後はひとり、って早々に腹をくくったほうが生きやすいかも」と思えるので。