『そのとき、日本は何人養える?』
日本だけでどれくらいの食料が生産できますか?
石油など化学燃料が安く手に入るなら、9000万人分くらいは大丈夫かもしれません。(中略)しかし、石油が高騰するなどで手に入りにくくなれば、3000万人も難しいかもしれません。
まじですか…
ロシアのウクライナ侵攻、世界の異常気象、円安などの最近の事象を見ていて、「食料問題ってちょっとまずいんじゃないか」と思って読んでみたのですが、のんきに構えてる場合じゃないなと危機感を持ちました。
今の日本の人口が約1億2500万人なので、上のQ&Aのとおりであれば、何かあったら足りなくなるってことですよね。
気になったので直近の人口を調べたところ、ざっくりな計算ですが、9000万人は65歳未満の人の合計、3000万人は20代半ばくらいまでの人の合計でした。
もし、姥捨て山的なものが日本に復活した場合、44歳の私は9000万人の時点では捨てられませんが、3000万人しか養えないとなったら確実に捨てられますね。というか、30代すら持て余されるなんて、どれだけカオスなの…
- 米だけ食べればどうにかなるのでは?
- 経済大国だから心配しなくて良いのでは?
- 自然エネルギーでなんとかなるのでは?
とか思うでしょう?
この本を読むと、残念ながらそう簡単な話ではないということがわかります。
食料安全保障はたった一つの方法では解決しづらい。本書は逆に、「食料安全保障というたった一つの課題を改善するのに、どれだけのことに目配りしなければならないか」の一端を示したものになっている。視野を広く持ち、すべての事柄に興味を持ち、観察する力が必要となる。
ほんと、知るって大事。
食料危機を回避するために必要なことのひとつが、「農業以外の産業があること」だそうなので、真面目に働いてお金を稼ぐという、当たり前の生活に精を出そうと思いました。
あとは心の平穏のためにも、食べられる植物を育てて多少なりとも自給自足をする、というのもやっていきたいところ。
と、かっこいいことを書きましたが、この本を読んでからというもの、「今のうちに好きなものを食べておこう」という意地汚い根性が出てしまい、ダイエットをする気がなくなりました。
社会のために、もうちょっとがんばれる人になりたい…
そのとき、日本は何人養える? 食料安全保障から考える社会のしくみ [ 篠原 信 ] 価格:1,650円 |