『病気にならない体をつくる 超訳 養生訓 エッセンシャル版』
人間の体の耐用年数って、だいたい40年ぐらいだと思っているんですよ。
『40歳からは自由に生きる』という本にも、人の自然寿命は38歳と書いてあったし、私自身、42歳ぐらいから老化と思われる諸々の不具合が現れ始めたので。
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ところが、江戸時代の医師・貝原益軒は「体は本来、100年でも長持ちするものだ」と言っているので、その長持ちさせる秘訣を読んでみました。
- 予防は治療にまさる
- 健康の鍵は適度な食事と適度な睡眠
- 油っこいものを控え、肉は少しだけにせよ
- 好物であっても「腹八分目」
- 長寿の人は下戸が多い
- 運動は苦痛のない予防医療
- タバコには手を出すな
- 夏も常温の飲みものを選べ
- 元気なときに病気について考えよ
- 若い頃から歯を大切にせよ
- 体質が違えば治療法も異なる
- 100点満点を求めない
などなど。
今も江戸時代も、健康にいいと言われることが同じなことにびっくり。
いつの時代も「歯は大切に」なんですね。歯なんてよっぽど大事にしないと100年も使えないですもんね。歯だけじゃなく、歯茎も。
歯科検診のときに「痩せた歯茎を元に戻す方法ってあるんですか?」と聞いてみたら、歯科衛生士さんに「ない」と言われました。優しくブラッシングするとか、これ以上歯茎が痩せないように気をつけるしかないそうです。
昔、肌の再生医療をやったことがあるのですが、今は肌より歯茎の再生医療が欲しい!歳を取れば取るほど、審美より健康のほうが大事。
そして、江戸時代でも油っこいものは良くないって言われていたんですね。意外…
現代の私が「カツ丼やパスタをガマンするの辛い」と思っているのと同じく、江戸時代の人も「肉やうなぎをガマンするの辛い」とか思ってたのかな?お気持ち、わかりますよ。
あまりにも現代で言われていることと同じすぎて、数百年経ったところで人間の体ってそうそう変わらないんだな、と思わされました。
言うまでもなく、日本人向けの健康になるためのノウハウ書なので、健康に関する情報が多すぎて何をしていいかわからないという人は、まずこの本を参考にしてみてはいかがでしょう?
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