『小さな声の向こうに』
またしても、「こんな美しい文章を書いてみたい」と思わされました。
現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませる――
なにかを美しいと感じると呼吸が深くなる――
深い感動を呼んだデビュー作『ここじゃない世界に行きたかった』から3年。
総フォロワー数15万人超のSNSで、ライフスタイルから社会に対する問題提起まで、独自の視点が人気を博す著者が贈る新世代エッセイ集!
不妊治療の日々、ポカリスエットの少女たち……大反響noteからよりすぐった珠玉のエッセイ――
・秋の夕暮れ、桔梗の花 ・古く美しい暮らしは、なぜ消えた?
・弱った心にてきめんに効く、欲しかった言葉
・スープストックで休ませて
・〝意識高い系〟おんなともだち
・“Farsickness”それは遠い場所への憧れ
・誰もが静寂の奏者となるこの場所で……etc.
現代社会でかき消されがちな小さな声に耳を澄ませると、新しい景色が見えてくる。 日常が静かに輝き出す“読むセラピー”本がここに。
『ここじゃない世界に行きたかった』を読んだときも思いましたが、“読むセラピー”本という表現が本当にしっくりくる本です。
hitomi-tokyolife.hatenablog.jp
こんな文章を書きたいと思うものの、私にはこういう感性がないから書けないのはわかりきっているので、読む側となって楽しむことにします。
たまに文章を書くのが上手いと褒めていただくこともありますが、たぶん、本を読みすぎて体に文章の型がインストールされているから書けるだけなんですよね。
基本的に私はすごく合理的な人間で、誰かに伝えたい・訴えたいみたいな、感情を揺さぶられることがあまりないため、伝えたいという熱量がある人・感性が豊かな人の書く文章は憧れです。
美しいものに触れたくなったとき、静かな心で読書をしたいときにまた読もうと思います。
あと、こういう文章の型をインストールしたいときにも。
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