『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』
仕事でもプライベートでも、「なんで今の話でそういう発想になるの?」っていう人、いるじゃないですか?
こういう人に対して一体どうすればいいんだろう?、と思って読んでみました。

私たちの思考には、意識されずに使われる「枠組み(=スキーマ)」がある
この「スキーマ」というのは、私たちの学びや経験、育ってきた環境、興味関心が異なるため、当然一人ひとり違っていますが、その異なるスキーマを通して人の話を理解しているので、「伝わらない」ということが起こるのだそう。
スキーマは「思い込みの塊」でもあります。
相手に正しく理解してもらうことは、相手の思い込みの塊と対峙していくことです。そして相手を正しく理解することは、自分が持っている思い込みに気がつくことでもあります。
ということで、残念ながら、言い方を変えたり丁寧に説明をすれば分かってもらえるというものではないそうです。
これを読んで軽く絶望したのですが、解決策もいろいろ書いてあったのでご安心を。
ちなみに、解決策のひとつの「相手の立場に立つ」に関して、なるほどなーという説明がありました。
小さい子供は、自分が見ているテレビが、テレビが見えない位置にいるお母さんにも見えていると思い込んでしまって、「他人の視点」を想像することができないのだそう。
相手の立場で考えるのが苦手、という人は、この認知的な思考が苦手なためなのかもしれません。
小さい子供と同様に、「認知の問題」で相手の立場で物事を考えられないそうで、思いやりがないとか性格が悪いから相手の気持ちが分からないというわけではないようです。
「なんでこの人、こんなに気が利かないんだろう?」
「毎日同じ仕事をしているのに、なんで毎回言われないと気がつかないんだろう?」
みたいな人は、性格の問題じゃなくて認知の問題だったのか!
ならしょうがない……とは思えない!やっぱりもやっとしちゃう!
寛容なみなさまは、この本を読んで「そっかー、職場のあの人がちょっと変わってるのは認知の問題だったのかー。謎が解けた。」とスッキリしていただければと思います。
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「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策 [ 今井 むつみ ]
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