『中高年リスキリング』
まだ定年前の私たち現役世代が今後向き合わなくてはいけないのが、定年後も積極的に働くことを前提にしていかざるを得ない、という現実です。
現時点では、高齢者が就業可能な職種は極めて限定的で、介護、清掃、警備等、特に体力が必要な仕事が中心です。(中略)
本人が望むと望まざるとにかかわらず、
「人材不足の分野の仕事しか高齢者には選択肢がない」
ということも大いにあり得ます。
これ、前々から私も思っていて、だからこそ勉強したり健康に気を遣ったりしているのですが、この本を読んでますます危機感を持ちました。

私たちが描くべき定年の姿とは、
リスキリングで現在の雇用に頼らない人生とキャリアを自ら創造する
だそう。
リスキリングって、勉強して成長事業や人手不足の事業にいきなり転職するようなイメージがありますが、この本には、
◆今いる組織内の成長事業へ異動して、スキルを身につけ実績を得た後に転職する
◆一度で目標の仕事にたどり着くのではなく、今持っているスキルで就くことができて、なおかつ足りないスキルの経験を積める複数の業務や職種を経てから、目標の仕事に就く
など、「それならできるかも」と思えるような提案がされています。
この部分を読んで、そういえば、今の仕事に就いた時点では次の仕事の足がかりにしようと思っていたな、ということを思い出しました。長いこと居座ってしまったので、初心に返って先のことを考えないと。
私はずっと非正規や個人事業の仕事をしていて、常に「現状維持=失業の危機」という環境にいるので、この本を読んで「まあそうですよね」という感想を持ったのですが、ずっと同じ会社で同じ仕事をしてきたというような方は読んでおいた方がいいと思います。
この本にも書いてあった、今後人数の多い(団塊ジュニア世代とかの)高齢者間で仕事の奪い合いが起こる可能性がある、というのは本当にありそうなことなので。
あの就職氷河期の、働かなきゃ生きていけないのに仕事がないっていうのを、歳をとってからまた経験するのは辛すぎるから、今からできる限りの準備はしておきたいですよね。
就職氷河期は個人で対処できるようなものではなかったけど、今後の雇用については今から対策をすれば最悪の事態は防げるはず。
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中高年リスキリング これからも必要とされる働き方を手にいれる (朝日新書966) [ 後藤宗明 ]
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