『一生お金に困らないクリエイティブな働き方』
会社員には無縁そうなタイトルですが、むしろ会社員にこそ必要な本でした。
「クリエイティブに働く」とは、言い換えれば「他人や世間に流されず自分の頭で考え、動き、柔軟に新しいものを生み出す働き方」
だから、
「私の強みは誰とでもフレンドリーに話せることだから、明るく積極的にお客さまに声をかけるようにしよう」とか「初めての方にとってこの会議室の場所はわかりづらいから、先にわかりやすい行き方をお伝えしておこう」
こういう、状況に応じてベストな選択を自分の頭で考えて実行することも、クリエイティブな働き方ということになります。
そう言われると、「会社員でも参考になりそう!」って思いません?
- クリエイティブに働くと人生が輝く
- 先入観を捨てるとクリエイティブになれる
- クリエイティブな発想を生むスキル
- クリエイティブな人はコミュニケーション上手
- クリエイティビティを高めるチームの力
- クリエイティビティがお金を生む
- クリエイティブの人のメンタル習慣
という7章からなる内容。
それに加え、「転職を考えるけどなかなか踏み出せない」とか「上司に何を話しても責められるばかり」という悩みに答えるページもあって、その答えが気になる人もいるんじゃないでしょうか。
こういう本って、成功した人がいいところだけを切り取って書いているようなイメージがありますが、この本は著者のエレナさんが、過去に何を考え、どういう行動をして、今どうなっているか、ということも書かれているので、「今の自分にもできることってありそう」と勇気づけられます。
ランチ代は毎日300円だったなんて、「やっぱり最初はそういうところからスタートしていくのかー」って親近感も湧きますよね。
何者でもなかった頃に何をしていたか、って、参考になるのですごく読みたいのですが、そういうところを具体的に書いてくれる人ってあんまりいない気がするので、そんな点も読みどころのひとつではないかなと思います。
この本でいうクリエイティブとは、「人間だからこそできることって何?」と考えて行動してみること。
だから、自分の仕事はAIに奪われるかも、という漠然とした危機感を持っている人にもおすすめです。