『百女百様 〜街で見かけた女性たち』
人と違う格好をすることに抵抗はなく、というよりもむしろ好きな私。
逆に、「女ならこういう格好を」とか「オフィスカジュアルなんだからこれ着て」みたいな決めごとがきゅうくつでたまりません。
というようなことを感じたことがある人なら、この本、 ちょっと好きかも。
この本はファッションの本ではない。街を歩く彼女たちが未来永劫、その人生を終える日まで、 益体のないジャッジに直面しませんようにと勝手に祈るための本で ある。祈りながら、「ああ、やっぱり、 好きなように装うのはいいな」と噛み締めるための本である。
と書かれているように、オシャレな人を紹介しているのではなく、 自由に装っている人たちについて書かれている本です。
- すっぴん&ミニスカート
- 派手な水着
- モテのためじゃなくてただ好きな色、ピンク
- ロリータとレトロモダン着物
- ファッションウィッグ
- 大阪のおばちゃんのヒョウ柄
- 男物の浴衣を着た少女
- 頭から足先まで黒ずくめ
ルールを無効化し、好きなものと暮らし、戦い生き抜き、 好きなようにする女性達が書かれているので、「 自分がそれでいいと思うなら、他の人の目とかどうでもよくない? 」という、精神的な自由を与えてくれるような気がします。
好きなように装うことに共感したい人はもちろん、 今まで他人からどう見えるかばっかり気にして服を選んでたな、 という人にも読んでもらいたい一冊です。