『女のお悩み動物園』
悩んでいる人の特徴と傾向を動物になぞらえて、相談ごとを分類し、その 悩みに対する考え方や解決方法を書いている本。
最初から読んでも、「これ、自分っぽい」と思った動物から読むのもOKです。
- 上のポジションのオファーを受けるかどうするか
- 平々凡々の変化のない生活をなんとかしたい
- 彼氏がいない女友達グループでの恋愛ダメ出しにイラッとする
- 友人に「貸したお金を返して欲しい」とどう切り出せばいいか
- 母親の干渉がうざい
- 仕事がAIに取って代わられるという危機感
など、お悩みはさまざま。
悩みに対する回答も、逆の立場から見たものや、悩みを俯瞰して見たうえで書かれていて、自分の視野も広がります。
読んでいて一番「それな!」と思ったのが、 育休から復帰した先輩の仕事をフォローさせられているという独身女性の悩みについて。
「ひとりの社員のサポートを、なぜ「女同士」で解決しなければいけないのか」って、ほんと疑問ですよね。
実は、あなたがカバーしているのは子持ちの先輩ではなく、会社の欠陥システム。
あなたの悩みは、社会問題のせいかもしれないってこと。「女同士助け合って」は、積年の社会問題を当事者だけで解決しろと丸投げされ てるってこと。腹を立てて当然ですが、くれぐれも腹を立てる相手を間違えないで!
こう考えてみると、先輩への怒りも、腹を立てていた自分への罪悪感もなくなりますよね。
自分が悪い、自分のせいだと思っていたことって、実はそうじゃなかったのかもしれない。
そんな風に、悩みの捉え方がガラッと変わっていく本です。
私信
最後に、「恋愛で相手を見るポイント2つ」の引用を私の友人に捧げたいと思います。
ひとつめは、「言葉と行動が一致しているか?」です。「君のことをいちばんに考えている」と言いながら、友達との約束ばかりを優先させていないか。「会いた い」と言うくせに、あなたを彼の近場に呼び出すばかりではないか。 (中略)ふたつめ。何か問題が起きたとき、即座に自分を被害者の立場に置かないかどうか。連絡すると言ってしてこなかったとき、「君はいつも忙しそう だから」などと言ったり、自分がルール違反をしておきながら、謝るので はなく「傷ついた」と悲しい顔をして言う人は、罪悪感を抱かせてこちら をコントロールしてくるタイプ。 以上、2項目に当てはまるお相手は、要注意人物です。
…読んだ?要注意人物よ!(笑)