『馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。』
「…おや、私のことですね」と思って買って読んだ本。
タイトルどおりの低スペック女子向け自己啓発本、兼、おすすめ本ガイドです。
女子の生き方についてのみならず、さまざまな有益な書籍の紹介もされている、1冊で2度おいしい中身で、次に読みたい本に付箋を貼っていったら20冊以上になってしまいました。
馬鹿ブス貧乏じゃない本好きの人も楽しめると思います。
全体を通して、「身も蓋もないけど同意せざるを得ない」と思わされる部分が多く、
金なんて、いくらあっても足りないのだから。人間の欲望を舐めてはいけない。
これなんて、今まで読んだ中で1番納得のいくベーシックインカムが実現しないであろう理由!!
他にも、
- 「税」というものを考えついた人間は天才だ。税でしかないのに、「社会保険」と呼ぶことを思いついた人間も天才だ。人間の悪知恵の限界のなさには、ほとほと感心するというより感動する。
- (女性が育ちが悪いと思われることは避けた方がいい、ということについて)そうです。女性差別です。しかし、事実ですから、しかたない。
- 中年期は、女性一般にとって、「オバサン」と呼ばれるようになることに耐え、それに慣れ、ついには何も感じなくなる道程でもある。
- この大衆は、ほんとうの共通の敵を見ず、貧乏な大衆同士で足をひっぱり合っている。貧乏な大衆同士で足をひっぱり合わせることは、「分断して統治する」という支配の常套手段だ。
ね?身も蓋もないでしょう?
でも、アラフォーの私にはわかりすぎるほどよくわかる。特に3つ目!
すごく面白い本なんですけど、この本を読もうかなと思った方は、まずは本の帯のジェーン・スーさんの警告コメントを読んでから、本当に読むかどうするか決めてください。
紹介をしておきながらなんですが、繊細なメンタルをお持ちの方の読後感についての責任は持てませんので。