『美貌格差』
美人やイケメンは得、という、みんながよーく知っている事実に経済学で切り込んでいる本。
- 美形とブサイクではお金に換算していくら差がついているのか
- そんな差がつくのは一体誰のせいか
- そしてこの差別を解決するにはどうしたらいいか
そんなことについて、けっこうストレートな表現で書かれています。
(直球さ加減は、表紙を見れば一目瞭然だと思いますが…)
なので、そういった表現をそれはそれとして読める人にはおすすめできますが、失礼だ!と思ってしまう人はあまり読まない方がいいかもしれません。
特に終盤の「第8章 ブサイクを法律で守る」、第9章「ブサイクの行く末」などは、タイトルからして…まぁ、そんな感じです。
しかし、この問題に法律まで持ち出してくるあたりは「経済学」って感じですね。
【美形は誰が見ても美形?、に対する答えは「そうねだいたいね!」】
【私たちの頭の中では、歳月は女性の容姿のほうに厳しいようである】
【服装や髪型、化粧、手術、そういうことにお金をつぎ込めば経済的にも払ったお金以上のものが得られるとみんな信じているようだ。証拠を見てみるとまったくそんなことはない】
【若い人の容姿は歳のいった人の容姿よりも高く評価されがちだ】
【顔立ちと体つきは両方とも収入に影響を与えるが、顔立ちの評価と体つきはほぼ独立している】
など、なかなか興味深い内容。
とりあえず、顔と体の評価が別というなら、ダイエットはちゃんとやっておこうと決意を新たにしました(笑)
ラストの「ブサイクなあなたに何ができる?」の答えは、容姿の問題以外にも応用が利きそうな回答なので、興味のある方は読んでみてください。