『アラフォー・クライシス 「不遇の世代」に迫る危機』
この世代の人しか興味を持たなそうな本ですが、氷河期世代どストライクな私には、他人事と思えない内容です。
冒頭から、
40歳前後を迎えた「就職氷河期」世代の人々の平均給与が、その他の世代が同じ年齢だったときと比較して最大で2万円あまりも安いという実態をつかんだ
(↑たとえ正社員であっても安いんですよ、これ!)
という、研究者に「最初は計算間違いかと思った」と言わしめる、衝撃的な事実を突きつけられ、
アラフォー世代は生涯“貧困”が宿命づけられている
など、その不遇ぶりといったらもう、涙なくしては読めないレベル。
「私たちはこの危機にどう臨めばいいのか、その処方箋も具体的に探っていく」と書かれているんですが、その処方箋というのががまた「えっ?それですか?」という、ことの重大さをよく表しているもので、ますます絶望的な気持ちに…
ゲームの不遇職でさえ、アップデートのときに上方修正が入るはずなのに、氷河期世代という超不遇職の上方修正は一体いつになったら入るんでしょうね?
アップデートを待っているのに、まだ1回も実施されたことがないんですけど?おかしいなー。
ちなみにこの本、インスタでも紹介しましたが、同士たちがそっといいねをしてくださったようで、普段と比較しての反響の大きさが、「みんな、思うところがあるんだなぁ」と、この問題の大変さを改めて痛感しました。